
こんにちはアオクマ(@bluezzly)です。
この記事ではホームジムに最低限必要とされる広さや床、壁などの構造について解説します。
まずはホームジムを作る上で最初にどのような器具を設置するかを考えなければならない。
それについてはこちらの記事で解説しているので参考にしてみて欲しい。
要約すると、ホームジムに置くべき器具はパワーラック、ベンチ、バーベルの3つ。
トレーニングはBIG3(スクワット、ベンチプレス、デッドリフト)をはじめとしたフリーウェイトが中心となる。
今回はそれを前提に話を進めていく。
ホームジムを作る上で考慮すべき部屋・建物の構造
- 床がトレーニング器具+自分の重量に耐えられるか
- 部屋の高さはパワーラックを置くのに十分な高さがあるか
- 部屋の広さは220㎝のオリンピックシャフトを使用するのに十分か
- ワイドデッドリフトを行うスペースは確保できるか
- デッドリフトに床が耐えられるか
- 建物全体に振動や音が伝わらないか
床がトレーニング器具+自分の重量に耐えられるか

床の強度は建築基準法で最低でも1,800N/㎡(約180kg/㎡)に耐えられるように定められている。
トレーニング器具を沢山置くとかなりの重量になるため、実際に欲しいトレーニング器具がリストアップされたら総重量を計算してみるべきだ。
局所的に荷重が掛かると簡単に180kg/㎡をオーバーしてしまう可能性がある。
そういった場合は、床の補強で対策が必要になってくる。
部屋の高さはパワーラックを置くのに十分な高さがあるか

基本的には大丈夫だと思うが、まれに天井の高さが足りないということもある。
例えば部屋の天井が低かったり、パワーラックの高さが高すぎたり。
海外メーカーのパワーラックやジム向けのパワーラックは気を付けないと想像以上に高さがある。
油断せずにしっかりと高さも測っておかなければならない。
部屋の広さは220㎝のオリンピックシャフトを仕様するのに十分か

バーベルに220㎝のオリンピックシャフトを使用することを考えると、部屋の幅がとても重要になる。
※部屋に合わせて短いシャフトにするとパワーラックやできるトレーニングにも制限が生まれるので注意
普通の6畳程度の部屋であれば大丈夫だが、四畳半正方形の部屋とかになるとかなり怪しくなってくる。
ここでは単純に220㎝のシャフトが入るか入らないかだけでなく、プレートの付け替えができるスペースがあるかも考えなければならない。
あんまり狭すぎるとプレートの付け替えが大変だし、トレーニング中に壁にぶつかってしまう可能性もある。
ワイドデッドリフトを行うスペースは確保できるか

※ワイドデッドリフトをやらない人は関係ない
ワイドデッドリフトをやる場合、そのためのスペースを設けなければいけない。
というのも、パワーラックの中ではラックの土台が邪魔でワイドスタンスがとれないからだ。
そのため、パワーラックの外にワイドデッドリフトが行えるスペースを確保しておかなければならない。
デッドリフトに床が耐えられるか

デッドリフトでバーベルを床にドスンと落とすと衝撃が何倍にもなる。
2階の部屋であったり、床の強度が弱かったりすると、床が底抜けするリスクがある。
建物全体に振動や音が伝わらないか
建物の構造やホームジムを作る部屋の階数や位置によって振動や音が問題になることも多い。
どんなに建物が重量に耐えられたとしてもそういった振動・騒音問題によって苦情が来たらトレーニングはできない。
ホームジムに最低限必要な広さは5.25畳

広さを考える上でのポイントは次の通り。
ホームジムに必要な広さを考えるポイント
- パワーラックとベンチを置くことができる
- 220㎝のオリンピックシャフトを問題なく使用できる
- パワーラックの外でデッドリフトができるスペースがある
最低限この3つをクリアできれば広さとしてはOKだ。
そしてこれをクリアする最低限の広さは5.25畳(約300×250㎝)だ。
実際に私のホームジムも5.25畳になっており、上記3つをクリアしている。
パワーラックとベンチを置くことができる
これについてはよほど狭い部屋でなければ置けるので問題ないだろう。
220㎝のオリンピックシャフトを問題なく使用できる
これが一番重要。
最も幅を取るトレーニング器具は220㎝もあるオリンピックシャフトだ。
だがオリンピックシャフトは必須と言ってよいほど重要な器具。
何としても使用したい。
では実際にどれだけの部屋の広さ(幅)があればオリンピックシャフトを問題なく使用できるのかというと、それは約300㎝だ。
部屋の幅が300㎝あれば、220㎝のオリンピックシャフトを置いた場合、両サイドに40㎝の余裕が生まれる。
40㎝あれば、シャフトが壁にぶつかることもないし、プレートの付け替えも何とかできる。
これ以上狭くなるとプレートの付け替えはかなりきつくなってくるはずだ。
パワーラックの外でデッドリフトができるスペースがある
これはワイドデッドリフトをやる人限定の話。
なぜかというと、パワーラック内ではラックの土台が邪魔でワイドスタンスがとれない。
そのため、パワーラックの外にもデッドリフトができるだけのスペースが欲しい。
ホームジムは絶対に1階がおすすめ
高重量のBIG3特に床引きデッドリフトをやる場合、絶対に1階にするべきだ。
2階だと間違いなく建物の負担になるし、それ以上に振動・騒音で家族に大ひんしゅくを買う。
土地の広さにもよるが、50坪程度の土地だと1階にホームジムを設ける場合、1階の他の部屋を狭くするか、庭を削る必要が出てくることがある。
ちなみに庭を削って1階を広くすると、基礎が広くなるため費用が上がるので注意だ。
理想的なホームジム用の部屋は土間コンクリート
ホームジムは1階に作り、床は土間コンクリートにすることがおすすめだ。
普通のフローリングの部屋にホームジムを作ると、床の負担が気になるし、他の部屋に振動が伝わりやすくなるし色々と気を遣わなければならなくなる。
そのためこれから家を建てるのであればはじめからホームジム用に土間の部屋を設けるべきだ。
土間コンクリートにすれば床の心配は一気になくなる。
ちなみに土間にすれば床も低くなるので天井までの高さも高くなり、背の高いパワーラックや器具なども置きやすくなる。
また将来的にトレーニングをやらなくなったら物置にすることもできる。
どうしてもフローリングや畳の部屋にホームジムを作るなら床の補強はしっかりとやるべき
基本的には土間コンクリートの部屋にホームジムを作ることをおすすめするが「そんな部屋はない!」という人も多いだろう。
そういう場合はしっかりと床の補強をするべきだ。
十分な補強さえできればある程度の対策は可能だが、その際は強度を十分確認しなければならないし、振動・騒音問題にも注意を払わなければならない。
また、振動やコンクリート割れ等を考えると土間コンクリートであっても床の補強はするべきだ。
床の補強についてはこちらを参考にしていただきたい。
☞私が実際に行ったホームジムの床の補強、防音防振対策と掛かった費用
ホームジムに求められる建物構造まとめ
まとめ
- ホームジムは1階がおすすめ
- 床は土間コンクリートがおすすめ
- どうしても普通の部屋に作る場合は床の補強をしっかりとやる
- 広さは最低でも5.25畳(約300×250㎝)必要
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